抄録
<p>関係フレーム理論(RFT)は,人間の言語や認知に関する行動分析学的アプローチを体系化したものである。アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)の理論的基盤として紹介されることが多いが,潜在的認知研究やメタファー研究,臨床発達心理学的研究など,人間の言語や認知に関する幅広い領域において研究が展開している。本邦においても,ACTの導入によりRFTへの関心も一定程度あると考えられるが,具体的な研究が盛んになっているとは言えない状況である。その一因になっているのは,RFT特有の難解さとともに,国際的な研究の展開が非常に早く,次から次へと新モデルが提唱されることによる取っ付きづらさがあるのではないだろうか。そこで本企画では,RFTに関する基本的説明から最新のモデルまで,基盤となっている研究(実験的行動分析や概念分析)を紹介しながら分かりやすく解説する。さらに,RFTの心理的支援への応用などの実践的側面についても解説する。そして,現在のRFT研究の知見を共有した上で,本邦における今後の展開や可能性について議論する。</p>
収録刊行物
-
- 日本心理学会大会発表論文集
-
日本心理学会大会発表論文集 85 (0), TWS-001-TWS-001, 2021
公益社団法人 日本心理学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390010292808752896
-
- ISSN
- 24337609
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可