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説明

<p>患者:74 歳,男性</p><p>主訴:後頭部の皮下腫瘤</p><p>既往歴:Triple extramammary Paget's 病,菌状息肉症</p><p>家族歴:特記事項なし</p><p>現病歴:初診の 10 年前に後頭部に皮下腫瘤を認め,近医で切開された。最近,同部位に皮下腫瘤を認め,当科を受診した。</p><p>初診時現症:後頭部に境界不明瞭な約 2 cm の弾性硬で可動性良好な皮下腫瘤を触知した(図 1 )。</p><p>超音波検査所見:皮下に低エコー領域を認め,後方エコーの減弱を認めた(図 2 )。</p><p>病理組織学的所見:真皮から皮下にかけて境界不明瞭に錯綜する不規則な膠原線維と,それに取り囲まれた島状の脂肪組織と神経線維を認め,線維芽細胞は目立たなかった(図 3 )。膠原線維間の紡錘形細胞,および星芒状細胞は CD34 陽性で,異型は認めなかった(図 4 )。</p><p>診断:Nuchal-type fibroma(NTF)</p>

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 84 (1), 5-6, 2022-02-01

    日本皮膚科学会西部支部

参考文献 (1)*注記

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