ハイブリッドな住民組織の構想に向けた予備的考察 : 地縁組織とアソシエーションの補完、変化、まじりあい

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書誌事項

タイトル別名
  • Conceptualizing a hybrid people’s-organization : complement, change, and mix between a neighborhood organization and an association
  • ハイブリッド ナ ジュウミン ソシキ ノ コウソウ ニ ムケタ ヨビテキ コウサツ チエン ソシキ ト アソシエーション ノ ホカン ヘンカ マジリアイ

抄録

一般論文

本稿では、災害復興から「次の社会」に向けたハイブリッドな住民組織をどのように構想できるか検討していくための予備的な考察を行う。まず、社会学における集団の諸類型や、地縁組織(例えば自治会)とアソシエーション(例えばボランティア)の歴史的な変遷に関する先行研究を整理し、ハイブリッドな住民組織が要請される背景として、現代社会では縁の選べる/選べないの軸があいまいになってきていることや、一方で地縁組織が空洞化し、他方でアソシエーションが運動や変革から撤退していることを示す。また、従来の地縁組織にもアソシエーション的な萌芽が見出せることや、住民組織と国家・市場との関係に着目する必要性を指摘する。さらに、交換様式やマルチチュード等の議論を参照し、新しいネットワーク型の主体の特徴を示す。最後に、住民組織の分析軸と特徴をまとめ、ハイブリッドな住民組織を構想するために地縁組織とアソシエーションの補完、変化、まじりあいという三つのステップを提示する。

収録刊行物

  • 災害と共生

    災害と共生 5 (2), 1-13, 2022-03

    「災害と共生」研究会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390010292863458816
  • DOI
    10.18910/86907
  • ISSN
    24332739
  • HANDLE
    11094/86907
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB

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