書誌事項
- タイトル別名
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- One cases of Super Low Efficiency Dialysis with filtration (SPLED-f) was useful for acute kidney injury
- 症例報告 急性腎障害に対して超低効率血液濾過透析(Super Low Efficiency Dialysis with filtration : SPLED-f)が有用であった1例
- ショウレイ ホウコク キュウセイジンショウガイ ニ タイシテ チョウテイコウリツ ケツエキ ロカ トウセキ(Super Low Efficiency Dialysis with filtration : SPLED-f)ガ ユウヨウ デ アッタ 1レイ
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抄録
<p>症例は69歳,男性。急性冠症候群(acute coronary syndrome:ACS)の診断にて入院,冠動脈造影(CAG)にて左冠動脈前下行枝(left anterior descending coronary artery:LAD)#6 100%の狭窄を認め,経皮的冠動脈インターベンション(percutaneous coronary intervention:PCI )を施行した。PCI施行後,尿路感染症を契機に,うっ血性心不全が増悪,AKI・心原性肺水腫・敗血症を合併した。呼吸困難に対し人工呼吸管理を行い,AKIに対してCHDFを導入した。導入後hemofilterが頻回に凝固し,CHDFの継続が困難となった。そこで,超低効率血液濾過透析(Super Low Efficiency Dialysis with filtration:SPLED-f)を施行した。ダイアライザはVPS-11HA(1.1m2)を使用し,施行条件は血液流量(QB)100mL/min,透析液流量(QD)2,500mL/h,濾過流量(QF)500mL/h,連日7時間とした。SPLED-f 18回目終了後,人工呼吸器を離脱し,IHDに移行できた。SPLED-fにより循環動態に与える影響を最小限にしながら,体液バランスの維持,電解質補正・尿毒症物質の除去,代謝性アシドーシスの改善が十分達成され,良好に経過した。出血性素因があり,抗凝固薬の投与量を減らしたい,設備の事情からCRRTは困難であるなどの場合,SPLED-f は重要な選択肢の1つになり得ると思われる。</p>
収録刊行物
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- 日本急性血液浄化学会雑誌
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日本急性血液浄化学会雑誌 7 (1), 80-83, 2016-06-01
特定非営利活動法人 日本急性血液浄化学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390010292874662016
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- NII論文ID
- 40022134458
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- NII書誌ID
- AA1250004X
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- ISSN
- 2434219X
- 21851085
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- NDL書誌ID
- 030211168
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可