4-META-MMA/TBB レジンを使用した各種熱可塑性樹脂 と軟質裏装材の接着性に関する研究

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Bonding strength of soft lining materials to thermoplastic resins using 4META-MMA/TBB

この論文をさがす

抄録

アクリレジン床と同様に熱可塑性樹脂を使用した義歯床も粘膜と不適合になった場合,顎堤の状態によっては軟質 裏装材の使用が必要である.本研究は,熱可塑性樹脂と軟質裏装材の接着性に関して実験的検討を行った.ポリアミ ド系(バルプラスト,ユニバル),ポリエチレンテレフタレート系(エステショット,アイキャスト),ポリカーボネイト系(レイニング,東伸洋行)熱可塑性樹脂とアクリルレジン(アクロン,ジーシー)を使用した.成形した試料(40.0 × 40.0 × 20.0 mm)の表面を耐水研磨紙にて研削,サンドブラスト処理を行った後,アクリル系(ソフトライナー,ジーシー)およびシリコーン系(ソフリライナータフ,トクヤマデンタル)軟質裏装材を貼付した.接着材として4-META-MMA/TBB レジン(スーパーボンド,サンメディカル)を使用し,コントロールとして接着材を使用していない試料も用意した.試料は各条件につき5 個ずつ製作し,5,000 回のサーマルサイクル試験(5℃-55℃)後,引張り接着強さを求めた.得られた結果は,軟質裏装材ごとに3-way ANOVA およびTukey の多重比較により統計学的に解析した.熱可塑性樹脂とアクリル系軟質裏装材の接着強さの向上には4-META-MMA/TBB レジンが有効であることが示唆された.

収録刊行物

  • 接着歯学

    接着歯学 32 (4), 189-196, 2014

    一般社団法人 日本接着歯学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ