書誌事項
- タイトル別名
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- Mechanism of Olfactory and Gustatory Disturbances Caused by COVID-19
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説明
<p>COVID-19の特徴的な臨床症状として,嗅覚・味覚障害がある.これらの化学感覚の喪失は,他の症状が寛解した後も持続することがあり,生活の質を低下させることから重要な問題である.COVID-19による嗅覚・味覚障害の原因として,鼻腔の嗅粘膜および舌の味蕾にSARS-CoV-2ウイルスが宿主細胞に侵入するためのアンジオテンシン変換酵素2(ACE2)受容体,およびそれを補助するセリンプロテアーゼ(TMPRSS2)とタンパク質変換酵素(Furin)が多量に発現しているため,ウイルスの影響を受けやすいことが挙げられる.嗅粘膜で炎症と形態的損傷が起こり,次に嗅球ニューロンが損傷を受けることで,COVID-19による嗅覚障害が遷延する可能性がある.しかしながら,現時点では不明な機序が多く,解明のためには今後の症例検討や実験的研究が必須である.</p>
収録刊行物
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- The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
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The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine 58 (12), 1350-1355, 2021-12-18
公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390010292977770112
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- ISSN
- 18818560
- 18813526
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可