韓国統監府期の私立学校用教科書『初等小学』の特性

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  • The Characteristic of Elementary Korean Textbook for Private School in the Resident-General of Korea

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抄録

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[要旨] 『初等小学』は朝鮮の自主独立と国権回復を目指す大韓国民教育会によって、1906年に刊行された私立学校用国語読本教科書である。『初等小学』は日本の教科書からの引用教材も含まれていたが、愛国心高揚と自主独立意識を主体とする独自教材で編纂されていたため、模範教育に抵抗する私立学校から高く評価された。しかし、『初等小学』は植民地化教育を拒否して私立学校教科書としての主体性と独自性を堅持していたため、統監府から「排日教科書」として危険視され「学部不認可教科用図書」として使用が禁止された。本稿は『初等小学』を取り上げ、その編纂背景や教材内容、不認可要因の分析などを通して教育救国運動期の私立学校用国語読本教科書の特性を考察した。

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