尾瀬の赤褐色雪をつくるアカシボ粒子の顕微鏡観察

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タイトル別名
  • Optical microscopic observations of the Akashibo particle of reddish-brown snow in Oze region
  • オゼ ノ アカ カッショク ユキ オ ツクル アカシボ リュウシ ノ ケンビキョウ カンサツ

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抄録

融雪期の尾瀬において積雪が赤褐色に呈することが観察され,これはアカシボと呼ばれている.アカシボの実体を捉えるため,尾瀬ヶ原で採集後,現地ですみやかにアカシボ粒子の内容物を光学顕微鏡で観察し,アカシボの形成過程を調べた.また過去に尾瀬沼,および青森県の多雪地域で採集された赤褐色雪についても,尾瀬ヶ原との比較観察を行った.その結果,多雪地帯の融雪時に現れる,酸化鉄の赤褐色雪の原因として,アカシボ粒子の中心に含まれる細菌が深く関与していることが示唆された.この結果は,アカシボ粒子は細菌群集であるとの先行研究結果を支持する.

収録刊行物

  • 低温科学

    低温科学 80 145-154, 2022-03-31

    低温科学第80巻編集委員会

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