嘔吐反射による治療困難患者に対し欠損補綴処置を行った一症例

  • 仲西 和代
    北海道医療大学歯学部口腔機能修復・再建学系クラウンブリッジ・インプラント補綴学分野

書誌事項

タイトル別名
  • A case of fixed prosthetic treatment in a difficult clinical situation due to severe vomiting
  • オウトハンシャ ニ ヨル チリョウ コンナン カンジャ ニ タイシ ケッソン ホテツ ショチ オ オコナッタ イチ ショウレイ

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抄録

<p>症例の概要:患者は53歳男性.上顎義歯破折による咀嚼困難を主訴に来院した.嘔吐反射により歯科治療が困難であったため,必要に応じて鎮静法もしくは全身麻酔下でインプラント治療を含む固定性欠損補綴治療を行った.患者は審美的,機能的に改善された治療結果に満足した.</p><p>考察:患者は鎮静法もしくは全身麻酔下で苦痛のない歯科治療を経験し,著しい嘔吐反射により歯科治療をためらっていた患者の歯科治療への積極性を向上させたものと考えられる.</p><p>結論:著しい嘔吐反射を有する治療困難患者に対するインプラント支持の固定性補綴装置による補綴治療において,鎮静法もしくは全身麻酔の併用は有効であった.</p>

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