「お客様とともに」を体現するKAWANOEのパイロット設備の取組みと衛生用紙向け抄紙機のご紹介

書誌事項

タイトル別名
  • Introduction on How KAWANOE Realizes “Together with Our Customers” Utilizing Our Pilot Plants and the Tissue Machine for Hygienic Paper

抄録

<p>昨今のコロナ禍による衛生意識の高まりから,家庭紙業界に於いてはタオルペーパーを中心に設備投資が盛んにおこなわれてきた。弊社に於いてもタオルペーパー向け抄紙機をはじめ,折り機,ワインダなど世相を反映した製品をご下命頂いた。各社とも製品に付加価値をもたせ差別化を図るべく様々な要望を求められるため,弊社に於いては2021年10月からの運用を目指してパイロット加工設備(ノンストップワインダ)を導入する。続いて2022年には折り機(インターフォルダ)を導入予定。これらには製品の付加価値を高める為の熱カレンダ,熱エンボス,塗工設備(ラミネーション,プリンタ)の組合せが可能としている。</p><p>また製紙業界から期待されているCNF(セルロースナノファイバー)の実用化のボトルネックとなっている脱水技術に於いて,共同研究を進めている愛媛大学等と共に脱水装置のパイロット設備を製作した。本機にて実験を重ねた結果,特許を取得。これを機に本格的に研究を進め,お客様の生産技術の向上及び産学連係を行う場として2020年7月に弊社内に研究開発棟を建設し,本機を移設した。</p><p>上記2つのパイロット設備は「お客様とともに」を体現すべく,お客様からのニーズを受け入れ,要望に応えれるよう継続して改造を重ねながら運用する方針である。</p><p>またお問合せの増えているタオルペーパー向けのBF15ベストフォーマヤンキー抄紙機を紹介させて頂く。更にその心臓部である,スチール製ヤンキードライヤの国内への納入実績の紹介とともに,既存のドライヤの点検サービスとその成果をご紹介させて頂く。</p><p>これらの活動を行う事で,開発はもとより設計,製作,導入後のメンテナンスサービスを含めたトータルサポートを提供できるメーカへと挑戦していく。</p>

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 76 (2), 129-132, 2022

    紙パルプ技術協会

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