首下がり症状を呈した変形性頸椎症症例に対する脊柱アライメントの改善を指向した理学療法介入の効果検討

  • 佐野 裕基
    東京医科大学病院リハビリテーションセンター
  • 遠藤 健司
    東京医科大学整形外科分野
  • 土田 奨
    東京医科大学病院リハビリテーションセンター
  • 六本木 さくら
    東京医科大学病院リハビリテーションセンター
  • 荒井 芙美
    東京医科大学病院リハビリテーションセンター
  • 高橋 亮吾
    東京医科大学病院リハビリテーションセンター
  • 石山 昌弘
    東京医科大学病院リハビリテーションセンター
  • 長田 卓也
    東京医科大学病院リハビリテーションセンター
  • 上野 竜一
    東京医科大学病院リハビリテーションセンター
  • 山本 謙吾
    東京医科大学病院リハビリテーションセンター 東京医科大学整形外科分野

書誌事項

タイトル別名
  • Examination of the Effect of Physical Therapy Intervention Aimed at Improving Spinal Alignment for Patients with Degenerative Cervical Spondylosis with Dropped Head Symptoms

この論文をさがす

説明

<p>【目的】首下がり症状を呈した変形性頸椎症2 症例の前方注視障害に対して,腰椎・骨盤矢状面アライメントの改善をめざした理学療法の有効性について検討することを目的とした。【症例】変形性頸椎症を既往とし,首下がり症状が出現した2 症例であった。両症例の立位姿勢は全脊柱アライメントより,頸部屈曲位,胸椎後弯,後方重心,また症例1 は腰椎前弯代償,症例2 は骨盤後傾代償が認められた。【経過】両症例ともに頸部および,腰椎・骨盤帯に対する理学療法を実施した。いずれも介入3 ヵ月で頸胸椎アライメントが改善し,一時的に前方注視可能となり,6 ヵ月で腰椎・骨盤帯アライメントが改善し,長時間前方注視可能となった。【結論】首下がり症状による前方注視障害の改善には頸部自動伸展機能の改善に加えて,矢状面上における脊柱全体と骨盤帯のバランスが取れた立位姿勢をめざした介入が有効であると考えられた。</p>

収録刊行物

  • 理学療法学

    理学療法学 49 (2), 145-154, 2022

    一般社団法人日本理学療法学会連合

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ