胆嚢亜全摘出後に胆嚢-空腸吻合を行った肝外胆管閉塞の犬の1例

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  • Cholecystojejunostomy After Subtotal Cholecystectomy in a Dog with Extrahepatic Bile Duct Obstruction

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抄録

<p>10歳8ヶ月齢、去勢雄のビーグル犬が嘔吐・食欲不振を主訴として来院した。症例は血液生化学検査および腹部超音波検査の結果から胆嚢粘液嚢腫および肝外胆管閉塞と診断された。まず、内科的治療を試みたが改善が見られなかったため、第3病日に胆嚢全摘出術を念頭においた試験開腹術を実施した。その結果、胆嚢粘液嚢腫に加えて顕著に拡張した胆嚢、総胆管、肝外胆管が確認された。総胆管の閉塞部位は胆嚢管から十二指腸の間と考えられ、閉塞部位の解除を試みたが困難であった。そこで術式を胆嚢亜全摘術に変更し、遺残胆嚢を用いた胆嚢-空腸吻合術を行った。その結果、術後は良好であり、術後1ヶ月における超音波検査では胆嚢は良好に維持されていた。現在、術後6ヶ月が経過したが動物の全身状態は良好に維持されている。</p>

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