CAD/CAM 用コンポジットレジンブロックと追加築盛レジ ンとの接着強さに対する表面処理材の影響

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  • Influence of surface treatment on shear bond strength between CAD/CAM composite resin block and repair resin

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抄録

CAD/CAM 用コンポジットレジンブロックによる歯冠修復では,摩耗や,口腔内で試適後に追加築盛が必要な場 合がある.しかしながら,重合度の高いレジンブロックと追加築盛レジンとの接着は困難である.本研究では,追加 築盛時の最適な表面処理方法の確立をめざし,各種表面処理材の効果を検討した.  耐水研磨紙#800 まで研磨したセラスマートブロック(GC)をアルミナサンドブラスト処理後,蒸留水にて超音波 洗浄を行った.表面処理方法は,ユニバーサルプライマー(トクヤマデンタル)を用いたUp 群,ユニバーサルプラ イマーおよびG プレミオボンド(GC)を用いたUpG 群,セラミックプライマーⅡ(GC)およびG プレミオボンド を用いたCpG 群,ScotchbondTM Universal Adhesive(3M ESPE)を用いたSb 群とした(n = 10).MI フィル(GC) を築盛後に,剪断接着試験を行った.統計学的解析は一元配置分散分析を行い,統計学的有意差を認めた場合,多重比較を行った.有意水準は1% とした.  接着強さは,UpG 群,CpG 群およびSb 群が,Up 群と比較して有意に高い接着強さを示した.  重合度の高いCAD/CAM 用コンポジットレジンブロックに対する表面処理では,シランカップリング処理後に, ボンディング処理を行うことで,追加築盛レジンとの接着強さが向上することが明らかとなった.

収録刊行物

  • 接着歯学

    接着歯学 33 (4), 170-174, 2015

    一般社団法人 日本接着歯学会

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