留学必須の学士課程教育プログラムに関する一考察 : グローバル化する社会と大学

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タイトル別名
  • The Bachelor’s Degree-awarding Policies of Mandatory Study-abroad Programs : Globalizing Society and Higher Education
  • リュウガク ヒッス ノ ガクシ カテイ キョウイク プログラム ニ カンスル イチ コウサツ : グローバルカ スル シャカイ ト ダイガク

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説明

本稿は、グローバル化する社会に対応しようとする大学が、学生にどのような資質や能力を身につけさせようとしているのかを分析することを目的とする。この目的を達成するために、在学中の留学・海外研修を卒業の必須要件とする学部のディプロマ・ポリシーを分析し、これらの学部が学生に身につけさせようとしている知識や能力の全体的傾向、及び学部の特徴による特性を明らかにする。量的データと質的データを分析したところ、留学による学習成果といわれてきた異文化(間)能力や外国語運用能力のほか、問題解決能力が多くの学部のディプロマ・ポリシーに見られる能力であることがわかった。また、問題解決に欠かせない情報の収集と分析力に関する表現も見られた。学部の特徴による傾向として、人文科学系や学際的な学問領域の学科をもつ学部のディプロマ・ポリシーには、世界で通用する教養の獲得が表現されている。教養の獲得は、異文化(間)能力や言語運用能力とあわせて、留学期間の長短にかかわらず求められる能力であるが、15 週間以上の留学を課す学部により多く見られることがわかった。

収録刊行物

  • 大學教育研究

    大學教育研究 30 65-82, 2022-03

    神戸大学大学教育推進機構

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