The Roles and Challenges of Academic Headquarters in Japanese National Universities
Bibliographic Information
- Other Title
-
- 国立大学における教育機構の役割と課題
- コクリツ ダイガク ニ オケル キョウイク キコウ ノ ヤクワリ ト カダイ
Search this article
Abstract
日本の国立大学において、教育担当理事のもとに既存組織を再編して、全学の教育を統括する教育機構として位置づける動きが進んでいる。本稿では、こうした機構化の意図はどこにあったのか、どのように機構化が行われたのか、機構化は既存の共通教育運営組織や大学教育関連センターにどのような影響があったのかを明らかにする。神戸大学、大阪大学、名古屋大学、東北大学において、機構化を当事者として経験した大学教育関連センター教員に面接調査を実施した。機構化には、学内的立場を強化することで全学的な教育課題に対応する体制を整えたいという意図が込められている。旧教養部の解体以後、試行錯誤を重ねてきた共通教育の運営体制はいまだ不安定な状態にある。大学教育関連センターは機構の傘下に置かれることで、全学の教学マネジメントや共通教育への貢献を求められるようになっている。大学に求められる教学マネジメント業務は増加していているにもかかわらず、予算やマンパワーは限られているので、各大学は資源を集約して全体最適化を図ろうとしている。機構の整備にあたっては、中長期的な視野、全学的な視野に基づく対応が必要である。
Journal
-
- 大學教育研究
-
大學教育研究 30 101-113, 2022-03
神戸大学大学教育推進機構
- Tweet
Details 詳細情報について
-
- CRID
- 1390010457713259904
-
- NII Book ID
- AN10452935
-
- HANDLE
- 20.500.14094/81013320
-
- NDL BIB ID
- 032076622
-
- ISSN
- 13408550
-
- Text Lang
- ja
-
- Data Source
-
- JaLC
- IRDB
- NDL
-
- Abstract License Flag
- Allowed