臍帯付着部の近接を認めた一絨毛膜二羊膜双胎羊膜自然穿破の2例
書誌事項
- タイトル別名
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- Proximate umbilical cord insertion in a monochorionic diamniotic twin pregnancy with spontaneous septostomy:Two case reports and a review of literature
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説明
<p> 一絨毛膜二羊膜双胎では稀に羊膜自然穿破が発生する.羊膜穿破例では一羊膜双胎と同様の状態になるため胎児期診断が望ましいが,その要因や診断・管理方法は明らかになっていない.臍帯付着部の近接を認めた一絨毛膜二羊膜双胎羊膜自然穿破の2例を経験した.症例1は妊娠25週で羊膜穿破を診断し,臍帯相互巻絡は確認できず,妊娠34週で人工早産とし生児を得た.症例2は妊娠20週で羊膜穿破を診断し,臍帯相互巻絡が強く疑われたが,妊娠34週で人工早産し児は良好に経過した.いずれの症例も両児の臍帯付着部が近く,臍帯相互巻絡は症例2のみで認めた.臍帯付着部の近接は過去報告例を含め90%の頻度で認めており,一絨毛膜二羊膜双胎羊膜自然穿破例に特徴的な所見で,診断やリスク認識の一助となる.羊膜穿破の診断週数や臍帯相互巻絡の有無で胎児リスクの推測はしにくく,妊娠中の診断と慎重な管理が重要である.</p>
収録刊行物
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- 日本周産期・新生児医学会雑誌
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日本周産期・新生児医学会雑誌 58 (1), 169-175, 2022
一般社団法人 日本周産期・新生児医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390010533006163968
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- ISSN
- 24354996
- 1348964X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可