ルネ=ジュスト・アウイに因んで命名されたアウイン

書誌事項

タイトル別名
  • Haüyne, a Feldspathoid Named after René Just Haüy

抄録

<p> Haüyne(藍方石,アウイン)[Na3Ca(Si3Al3)O12(SO4),立方晶系]は,鉱物学・結晶学の父ともいわれるルネ=ジュスト・アウイに因んで命名された準長石.Hauyniteとも呼ばれたこともあるが,宝石名にアウイナイトとしてその名を留める.アルカリに富んだ火山岩や特定の変成岩中に産する.同じくsodalite group(方ソーダ石族)に属するsodalite(方ソーダ石)やlazurite(ラズライト・瑠璃)の類縁鉱物で,共にラピス・ラズリの構成鉱物.多くは微細結晶の集合体として産し,透明度の良い結晶は稀産.青い鉱物として知られるが,白,灰色,黄,緑,薄紅色もある.初期の記載はイタリア・ヴェスヴィオ火山産で,この模式産地は現在も主要な産地である.写真の標本はドイツ西部,アイフェル(Eifel)火山群産のもの(画像左右の幅が約19 mm・国立科学博物館標本番号NSM-MF14763.撮影:門馬綱一).</p><p>(説明:宮脇律郎)</p>

収録刊行物

  • 地学雑誌

    地学雑誌 131 (2), Cover02_01-Cover02_02, 2022-04-25

    公益社団法人 東京地学協会

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