新潟県におけるタマネギの基肥の有無と越冬後追肥施用時期が 球部肥大および抽苔に与える影響の検討

DOI
  • 岸 孝二
    新潟県農業総合研究所園芸研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Evaluation of Presence of Base Fertilizer and Timing of Additional Fertilizer after Passing the Winter Season for Bulb Development and Bolting of Onion( Allium cepa L. ) in Niigata Prefecture

抄録

新潟県における秋植タマネギでは,肥大不良や抽苔の発生によって収量が安定していないことが問題となって いる.本研究では,基肥の有無と,越冬後に2回行われる追肥の施用時期が,球部肥大および抽苔の発生に与え る影響を検討した.球部肥大に関しては,基肥を施用しない場合に著しい減収が認められた.追肥施用時期の違 いでは,基肥を施用した上で1回目の追肥を3月上旬に施せば,有意に球部肥大が促進された.抽苔は,基肥を施 用しない場合は発生が見られなかった.また,基肥を施用した場合においては,1回目の追肥の施用が4月まで遅 れると有意に抽苔株率が増加する傾向が認められた.このことから,越冬後の追肥作業の1回目を3月上旬に実施 することで,収量の向上につながる可能性が示唆された.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390010610459766912
  • DOI
    10.19016/hokurikucs.57.0_9
  • ISSN
    21897417
    03888061
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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