マインドフルネスの継続的実践の効果 ―運動を楽しむ心を育む指導の観点から―
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- 伊藤 麻希
- 共立女子大学
書誌事項
- タイトル別名
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- The effect of continuous practice of mindfulness : Perspective of teaching the spirit of enjoying exercise
説明
<p>本研究は,運動指導に導入したマインドフルネスの継続的な実践によって得られる効果を分析することを目的とする。マインドフルネスにおける静座瞑想法を,195名の女子大学生に対し実践し,14週目に「14回の瞑想の時間を経て,自分自身の心と身体の状態は変化しましたか?」という質問を自由記述で回答させた。内容分析の結果,5つのカテゴリーが抽出された。1.マインドフルネスの習慣化,2.授業時間との切り替え,3.姿勢維持や呼吸などの身体的機能の改善,4.リラックスや集中力向上などの心理的機能の改善,5.瞑想の印象の変化。</p><p>マインドフルネスの継続的な実践は,身体的・心理的機能の改善だけにとどまらず,実践者が自分の心と身体で感じ取るものに注意を向ける態度を育て,それは習慣化へと繋がった。それにより運動の場面において負荷を適度に選択できるようになり,運動を楽しむ気持ちによって身体的健康だけでなく心理的健康をも促進させる可能性が示唆された。</p>
収録刊行物
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- 日本女子体育連盟学術研究
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日本女子体育連盟学術研究 38 (0), 15-30, 2022
公益社団法人 日本女子体育連盟
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390010632462720000
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- ISSN
- 21853401
- 18820980
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可