福島での超音波検査の立ち上げについて

DOI
  • 鈴木 眞一
    福島県立医科大学医学部甲状腺内分泌学講座

書誌事項

タイトル別名
  • The set-up of thyroid ultrasound examination in Fukushima

抄録

<p>2011年3月11日に発生した東日本大震災に伴う東京電力福島第一原子力発電所事故後の福島県県民健康調査の一つとして福島県民に超音波検査による甲状腺検査が実施されすでに10年を経ている。そこで当時責任者であった筆者が,今までに経験のなかった大規模検査を立ち上げ実施した経緯について述べる。本検査は外部の専門家の意見も踏まえ,専門医師技師によって実施されることが決まり,また超音波スクリーニングによる過剰診断を制御するため診断基準を設けた。対象年齢,検診間隔,検診方法を決定し,実際には2011年10月9日から福島医大で開始し,11月14日からは出張検査を開始し現在まで継続している。本検診としては第一に誤診を避ける精度管理と過剰診断を抑制する基準の遵守さらに受診者への配慮と保護者への十分な説明を心がけて実施した。専門医師技師の育成とともに,現在は福島県独自の講習会,ハンズオンおよび認定試験によって人材育成を拡大している。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390010687824610304
  • DOI
    10.11226/jaesjsts.39.1_6
  • ISSN
    21869545
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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