パーキンソン病患者における肺炎発症後の重度摂食嚥下障害に対する脳神経内科医の介入促進の効果―経口摂取割合の増加に関する後方視的検討―
書誌事項
- タイトル別名
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- Effect of facilitating neurologic intervention on severe dysphagia after the onset of pneumonia in patients with Parkinson’s disease: a retrospective study to increase the proportion of oral intake
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説明
<p>要旨:【目的】肺炎で岡崎市民病院内科へ入院後に重度摂食嚥下障害を合併したパーキンソン病患者に対して,治療管理のために必要とされる脳神経内科医の介入促進を目的に導入した方法の効果を後方視的に検討した.【方法】言語聴覚士が関係者間の橋渡し的存在となり,主治医とともに脳神経内科医の介入を促進する治療管理体制を導入した.対象患者30例を導入前後の2群に分類し,脳神経内科医の介入,治療内容,退院時の3食経口摂取などについて2群間で比較した.【結果】導入後は脳神経内科医の介入が有意に増加するとともに(p=0.003),治療に用いた1日あたりの最大レボドパ換算用相当量が有意に増加し(p=0.021),退院時の3食経口摂取割合も21.1%から63.6%に有意に増えた(p=0.027).【結論】医療機関の実状に合わせた介入依頼方法を導入し,脳神経内科医の介入が増加したことで適切な治療管理および摂食嚥下障害の改善が可能となった.</p>
収録刊行物
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- 学会誌JSPEN
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学会誌JSPEN 3 (5), 291-296, 2021
一般社団法人 日本臨床栄養代謝学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390010765198312960
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- ISSN
- 24344966
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可