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- パリハワダナ ルチラ
- 京都大学国際高等教育院
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- 高橋 雄一
- 専修大学国際コミュニケーション学部
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- 近藤 安月子
- 東京大学名誉教授
書誌事項
- タイトル別名
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- <Research Paper>The Polysemic Network of Japanese Abstract Noun Uchi
- 形式名詞「うち」の意味ネットワーク
- ケイシキ メイシ 「 ウチ 」 ノ イミ ネットワーク
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説明
形式名詞「うち」は時間的意味や人称的意味などの様々な意味を表す多義語である。「うち」のこのような多様な意味の相互関係、すなわち意味ネットワークを明らかにすることが本稿の目的である。先ず、「うち」のプロトタイプ的意味として〈ある空間の区切られた境界の中〉を抽出した。次に、スキーマ的意味を〈境界の中〉とする仮説を立てた。「うち」が意味拡張を起こす対象を〈人〉、〈区分を持つもの〉、〈時間〉に大別し、それぞれへのメタファーを介した意味拡張、及びそれぞれの領域内でのイメージ・スキーマ変換またはメトニミーを通したスキーマ的意味の精緻化とその結果として生じた多様な意味について考察した。更に、各意味に対する分析を通してスキーマ的意味についての仮説を検証し、最後に、各意味の相互関係を意味ネットワークとして提示した。
収録刊行物
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- 京都大学国際高等教育院紀要
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京都大学国際高等教育院紀要 5 37-58, 2022-03
京都大学国際高等教育院
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390010765199417728
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- HANDLE
- 2433/274095
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- NDL書誌ID
- 032178937
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- ISSN
- 24339512
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可