eCura systemを用いた早期胃癌ESD非治癒切除病変に対する至適リンパ節郭清の検討

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  • Optimal Lymphadenectomy for Patients with Noncurative Resection after Endoscopic Submucosal Dissection for Early Gastric Cancer Using the eCura System

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<p>目的:早期胃癌ESD非治癒切除病変の追加外科切除における至適リンパ節郭清について検討する.方法:2013年1月から2020年2月に当院で早期胃癌ESD非治癒切除病変に対して追加外科切除を施行した80例を対象とし,同時期にESD適応外で初回外科切除を施行した腫瘍径30 mm以下のcT2N0症例54例を比較対象とした.eCura system各群でリンパ節転移割合を比較することで,至適リンパ節郭清について後方視的に検討した.結果:年齢中央値は71歳(40~90歳),性別は男性73例,女性7例,組織型は未分化型が19例(23.8%)であった.eCura systemによるリスク分類は低リスク25例,中リスク36例,高リスク19例であり,各群でのリンパ節転移割合は,4.0%(1/25例),11.1%(4/36例),26.3%(5/19例)であった.ESD適応外で初回外科切除を施行した腫瘍径30 mm以下のcT2N0症例におけるリンパ節転移割合は20.4%(11/54例)であり,eCura system高リスク群の方がリンパ節転移割合は高かった.観察期間中央値は31か月(0~82か月)であった.高リスク群1例において,併存症のためにD1郭清にとどめた術式が選択されたが,D2郭清であれば郭清範囲に含まれていた#8a,#12aに術後3か月でリンパ節転移再発を認め,原病死していた.結語:eCura system高リスク群ではリンパ節転移割合が高く,D2郭清を含めた十分なリンパ節郭清を考慮する必要があると考えられた.</p>

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