歩行者の全周異型回避領域の算出とその地域間差異に関する研究

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  • ホコウシャ ノ ゼン シュウ イケイ カイヒ リョウイキ ノ サンシュツ ト ソノ チイキ カン サイ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

本研究は,大規模駅等のラチ外コンコース等で見られる混雑群衆の看取を通じ,全天球動画像解析により得られた歩行者の全周に渡る異型回避領域の算出法を構築し,既報 2)にて研究余地としていた関東圏・関西圏での追証データを元に,歩行者の流動性状別と属性別に,各異型回避領域の抽出と,両圏域での地域間差異の明示に至った。具体的には,全天球撮影対応型カメラを用い,群衆内を歩行移動する観測者の頭部位置より撮影した撮影動画像から,他歩行者間と最接近つまり回避する相対極座標を画像解析により抽出し,移動個体を原点とした全周回避領域を算出した。主要な結果としては,A)対向流同時では左偏りの「い」型を呈し,B)直交交流動時では前方偏りの「い」型を,C)同方向流動では総じて「逆八の字」を呈すること等が明らかになった。また,D)調査対象地別・性別組み合わせパタン別では,それぞれ特徴的な異型楕円を呈し,特異な拡張・収縮が見られた。

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