書誌事項
- タイトル別名
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- Amalgam Tattoo with Satellite Lesion
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説明
<p>患者:51 歳,女性</p><p>現病歴:左下顎部金属補綴治療後,18 年以上前より左下臼歯部に黒色の色素斑を認めていた。半年前より範囲が拡大し,当院口腔外科を受診した。同日,悪性黒色腫が疑われ当科紹介となった。</p><p>初診時現症:左下 3~7 頬側歯肉・左下舌側歯肉に比較的境界明瞭,不整形な黒色斑を認めた。また,舌下粘膜部にも同様に 5 mm 程度の黒色斑を認めた(図 1 )。 画像所見:造影 MRI T2 強調像で高信号を示し(図 2 a),PET-CT ではわずかに集積を認め(図 2 b),リンパ節や他臓器に集積は認めなかった(図 2 c)。</p><p>病理組織像:(左下歯肉部)真皮内膠原線維間にリンパ球・組織球を主体とした炎症細胞浸潤を伴った不規則な黒色の沈着物を認めた。(舌下粘膜部)リンパ球・組織球を主体とした炎症細胞浸潤を認め,膠原線維間に茶褐色~黒色の沈着物を認めた。両切片ともに異型メラノサイトは認めなかった(図 3 )。</p><p>元素分析:色素沈着部位に一致してAmalgam を検出した(図 4 )。</p><p>診断・治療:以上から自験例を Amalgam tattoo と診断した。病変に対して治療希望はなく経過観察となった。</p>
収録刊行物
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- 西日本皮膚科
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西日本皮膚科 84 (2), 87-88, 2022-04-01
日本皮膚科学会西部支部
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390010776348904320
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- ISSN
- 18804047
- 03869784
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可