汎用インバータから始める生産設備のIoT対応

  • 沖野 大輔
    安川オートメーション・ドライブ株式会社 システム技術本部 ドライブシステム技術部

書誌事項

タイトル別名
  • IoT Measures for Production Facilities with General-purpose AC Drives

抄録

<p>近年,製造現場ではモノをインターネットにつなぐ「IoT(Internet of Things)」の導入により,生産性向上を目指す動きが活発になっている。この中で生産機械が完全に壊れてから結果を報告するのではなく,不調や異常を“見える化”し,故障予知により予期せぬ異常停止を避ける要望が増えてきている。ただし機械や設備の劣化を診断するにはコントローラやセンサなどの周辺機器が必要となり,導入コストが嵩んでしまう。</p><p>株式会社安川電機の汎用インバータではインバータ本体はもちろん,モータを通じて機械・設備の状態を常に監視“いつもと違う”異常を検知し,その結果を基に効率的なメンテナンス計画を立案することで生産性の向上,予期せぬ異常停止を避ける機械・設備を実現することが可能となっている。</p><p>本稿では汎用インバータの適用により,生産設備におけるIoT,DXへの敷居を下げるためのアイディアについて紹介する。</p>

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 76 (3), 204-208, 2022

    紙パルプ技術協会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ