「いったい」という副詞について

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タイトル別名
  • Th Usage of the Adverb“Ittai”
  • 「 イッタイ 」 ト イウ フクシ ニ ツイテ

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抄録

本稿は副詞「いったい」を取り上げ,明治・大正・昭和初期の文学作品に見られるその用法の変化を報告するものである。従来,副詞「いったい」は名詞から転じて「一つの」「ひとくくりにして」「総じて」などの意を表すようになった用法と,下に「何」「どう」「どこ」「だろう」「か」などの疑問・推量表現を伴い,その思いを強めるという用法が辞書に記載されているが,実際の文学作品に用いられている「いったい」にはもう一つ「そもそも」「本当に」などと,それを受けて疑問を持って振り返りを行う用法を示したほうがよいという結論に達した。さらにこれら3 つの用法の使用頻度が時代とともに変化していることを報告するものである。

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