急性腹症を呈した巨大遊走脾捻転の1例

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  • A Case of Acute Abdomen with Torsion of a Giant Wandering Spleen
  • キュウセイ フクショウ オ テイシタ キョダイユウソウヒネンテン ノ 1レイ

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抄録

<p>症例は26歳,女性。急な下腹部痛を自覚し救急搬送となった。腹部CT検査で下腹部にwhirl sign,巨大腫瘤,腹水の貯留を認めたため,絞扼性腸閉塞の診断で緊急手術を施行した。開腹すると腹腔内腫瘤は捻転した遊走脾であり,脾門部で4回転していた。捻転を解除後に色調の改善を認めたが脾臓が巨大であり温存する場合は固定が困難で,脾動静脈が長かったことから再捻転や内ヘルニアを生じる可能性を考慮し脾臓摘出術を行った。術後経過は良好に経過した。今回,われわれは巨大遊走脾茎捻転の1例を経験したので文献的考察を加え報告する。</p>

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