ニホンジカが生息する宮城県金華山における31年間(1975-2006年)の森林域の変化

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タイトル別名
  • Changes in forest area over a 31-year period (1975-2006) on the Kinkazan Island, Miyagi Prefecture, Japan, with sika deer (<i>Cervus nippon</i>)

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説明

<p>ニホンジカの長期間の採食圧による森林植生への影響を明らかにするするため,シカが高密度(40-60頭/km2)で生息する宮城県金華山において,1975年と2006年の空中写真の判読により,31年間における森林域の変化について調査を行った.その結果,森林域は大きく減少しており,代表的な森林植生のモミ林域およびブナ林域の範囲では,それぞれ12.8 haと14.9 haが森林として回復していなかった.その減少速度は約0.4-0.5 ha/年で,草地に近い林縁部周辺で減少が進んでいた.一方,森林の拡大は植生保護柵の設置範囲で顕著であったが,柵が設置されていない場所でも見られ,これは不嗜好植物の庇護効果により更新できた可能性が考えられた.</p>

収録刊行物

  • 景観生態学

    景観生態学 26 (2), 87-93, 2021

    日本景観生態学会

参考文献 (8)*注記

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