書誌事項
- タイトル別名
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- Case studies on shear strength recovery of slope surface with vegetation succession after past slope failures.
抄録
<p> 近年, 日本では豪雨による斜面災害, 特に表層崩壊が多発しているが, これらを迅速, かつ安価に小労力で調査する手法が少ないのが現状である。筆者らは従来のボーリング調査, サウンディング調査や物理探査に比べて, 表層土深と表層土内の粘着力, 内部摩擦角を簡単に計測できる土層強度検査棒による斜面計測と, 地表植生の遷移状況を用いて, 表層斜面の安定性を評価する調査を行った。その結果, 同じ傾斜角度と表層土深を持つ崩壊斜面でも, 植生が侵入し遷移することで粘着力が増大し, せん断強度が回復することが分かった。この粘着力の増加傾向は, 高木が侵入し定着した段階で, 大きくなることが分かった。これらの結果は, 危険斜面の抽出に土層強度検査棒調査と植生調査を平行して行うことが有用であることを示しており, 我が国の多くの表層斜面で利用可能である。</p>
収録刊行物
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- 日本地すべり学会誌
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日本地すべり学会誌 59 (3), 99-106, 2022
公益社団法人 日本地すべり学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390010853648605440
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- ISSN
- 18820034
- 13483986
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可