谷津原1号墳の単竜環頭大刀

抄録

谷津原1 号墳の単竜環頭大刀は、金銅板包みの柄間や小型の板鐔をもつなどの特徴をもつ大刀である(川江1992 b)。今回、この大刀の実測調査を行った結果、この大刀は外装の拵え直しが行われたのではないかと考えた。さらにこの柄頭と福岡県釘崎3 号墳の単竜環頭柄頭とは同型・同范の関係にあるとも考えるに至った。本稿では、この大刀の資料報告とこれに関連して生じる金銀装大刀生産の問題について考える。

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