助産師の分娩介助件数と助産実践能力の達成度に関する研究

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  • ジョサンシ ノ ブンベンカイジョ ケンスウ ト ジョサン ジッセン ノウリョク ノ タッセイド ニ カンスル ケンキュウ

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目的 助産実践能力と分娩介助件数の関係を明らかにする事を目的とする. 方法 産科医療補償制度に加入している近畿圏内の分娩施設(診療所と助産院は除く)の経験年数15年未満で分娩介助件数が200件以下の条件を満たす助産師を対象に自記式質問紙調査法を実施した. 結果 分娩介助件数と助産実践能力の相関係数を求め,分娩介助件数を4群に分け助産実践能力の各分野得点に対して一元配置分散分析を行った結果,各分野得点において分娩介助件数の主効果が有意となった.その結果「分娩期の診断とケア」はⅠ群とⅡ群,Ⅰ群とⅣ群間に有意な差がみられ「マタニティケア能力」はⅠ群とⅢ群間に有意な差がみられた.倫理的感応力以外の助産実践能力の各分野得点への分娩介助件数の有意な媒介効果が認められた. 考察 分娩介助を多く経験する事で,助産実践能力は高くなる.また,助産師経験年数があっても助産実践能力は達成せず,分娩介助という経験を多く重ねる事で自信がつき助産実践能力の各分野の達成度に影響を与える.

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