グイマツ雑種F<sub>1</sub>半兄弟家系における若齢時の形質のゲノムワイド関連解析

DOI
  • 陳 淑芬
    東京大学大学院農学生命科学研究科
  • 石塚 航
    北海道立総合研究機構森林研究本部林業試験場
  • 楠 和隆
    住友林業株式会社筑波研究所
  • 海野 大和
    住友林業株式会社筑波研究所
  • 内山 憲太郎
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所樹木分子遺伝研究領域
  • 後藤 晋
    東京大学大学院農学生命科学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Genome-wide association study (GWAS) of growth and wood quality traits in hybrid larch half-sib offspring

抄録

<p>グイマツ雑種F1Larix gmelinii var. Japonica × L. kaempferi)は成長が早く、ネズミの食害に強く、および二ホンカラマツより優れた炭素蓄積能力を持つことが知られている。本種の中で、より成長と材質が優良な個体を早期に選抜するために、ゲノム情報の活用に期待が寄せられている。本研究では、成長と材質に関連するゲノム領域を特定するため、単一母樹クローン型の採種園由来の361個体を対象にゲノムワイド関連解析(GWAS)を行った。ddRAD-seq法で5509座のSNPを決定し、成長と材質に関する6つの形質データを用いて、GWASを行ったところ、5つの形質で有意なSNPが検出された。特にヤング率と体積含水率については、関連する10座と8座のSNPがそれぞれ検出された。一方、成長形質については、15年生の樹高に関して1座の SNPが検出された。成長に比べて材質でより多くの有意なSNPが得られたことから、材質の遺伝的支配が高いことが示唆された。以上のことから、将来の材質のゲノム選抜に向けて有用な知見だと考えられる。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390010997573161600
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_149
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ