シカによるサラサドウダンの剥皮被害の発生時期と樹皮の再生状況

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タイトル別名
  • Bark stripping period by sika deer and bark recovery of <i>Enkianthus campanulatus</i>

説明

<p> 長野県と山梨県に跨がる八ヶ岳連峰の横岳東側山麓に位置する八ヶ岳高原海の口自然郷は、サラサドウダンの群生地として知られ、樹齢100年以上と推定される巨木もある。しかし近年、シカによる樹皮の食害が増加し、貴重な巨木の食害、枯死などによる個体数の減少が深刻化している。昨年度までの現地調査によると、多くのサラサドウダンが剥皮害を受けていたが、一方で剥皮後、樹皮が再生したと考えられる幹も多く存在した。常識的に、樹木では樹皮が剥がされると、周囲の正常部位の細胞が分裂して被害部位を修復するため、修復には長い年月を費やし、短期再生は難しい。</p><p> 本研究では、樹皮の短期再生の可能性を検討するため、2021年5月上旬から9月上旬までの期間、1〜2日間隔で現地の同じ順路約3400mを繰り返し調査した。被害木には剥皮を受けた月日と被害番号を記載した札を付け、被害状況を記録した。10月に被害木の樹皮の回復状況を再調査した結果、調査地のサラサドウダンの剥皮害は6月から8月に集中したが、剥皮害後2週間程度で剥被部表面に新たに再生された組織が確認され、10月には茶褐色を呈した薄層の樹皮状組織が観察された。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390010997573176704
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_192
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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