森林体験活動を行った児童における五感体験の記憶と森林への印象との関係

書誌事項

タイトル別名
  • Relationship between children's memories of five-sense experiences in a forest and their impressions of the forest

説明

<p>学校教育において森林環境教育の推進を図る際には、森林体験活動から学校に戻った後の展開も含めた指導計画が重要となる。森林体験活動を教室内学習へ持続的に反映させるための方法論として、嗅覚や聴覚をはじめとする五感を意識した森林体験活動の振り返りを行うことの有効性が示唆されている(中村ほか,2020)。そこで本研究では、森林体験活動を行った児童の五感体験の記憶が、児童が抱く森林への印象とどのような関係にあるかを明らかにすることを目的とする。</p><p>東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林富士癒しの森研究所で10月に森林体験活動を行った山梨県内のA小学校第5学年の児童150名を対象として、約1ヶ月後に五感を意識した森林体験活動の振り返り学習を行い、その際の児童の五感体験の記憶状況を自由記述質問紙により把握した。さらに、その後の約1ヶ月にわたる調べ学習を終えた際に、同児童らが抱く森林への印象を選択式質問紙により把握した。</p><p>児童の五感体験の記憶と森林への印象との関係を分析した結果、聴覚体験の記憶と森林への好印象との間や、嗅覚体験と森林の印象深さとの間などに、統計的に有意な関連性が見られた。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390010997573187968
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_254
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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