旧薪炭ブナ林における樹木の空間分布情報を用いた天然更新予測モデリング

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タイトル別名
  • Modeling natural regeneration from the spatial distribution of individual trees in secondary beech forests

抄録

<p> 多雪地に広く分布する旧薪炭ブナ林は用材林として活用することが期待されている。これらを持続的に活用するためには、伐採後にブナ林として確実に再生させる必要がある。本研究では再生方法として天然更新に着目した。天然更新を成功させるためには、伐採前に林床に十分な密度のブナ前生実生がいることが必要である。そこで、ブナ前生実生の生存・成長に特に影響を与えると考えられる光環境の影響を明らかにし、天然更新の可能性を高める森林管理手法を提案することを目的とした。</p><p> 調査地は、木材生産を目的とした区画伐採や間伐などの森林施業が行われている新潟県魚沼市の旧薪炭ブナ林とした。150m×150mのプロットを作成し、プロット内のすべての高木について樹種・胸高直径・位置情報を取得した。また、プロット内10m格子上に1m方形区を計256個設置し、光量子密度、ブナ実生の個体数と成長量、低木の樹種・高さ・根元直径を測定した。これらの高木や低木の空間分布情報から階層ベイズモデルを構築することで、ブナ前生実生の生育に最適な光環境を定量的に予測し、適切な伐採強度や伐採計画など具体的な森林管理手法を提案する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390010997573199872
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_320
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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