岐阜県内で生産された培土を用いたヒノキ実生コンテナ苗の育苗の可能性

書誌事項

タイトル別名
  • Growing of containerized seedlings of Japanese cypress with culture soil produced in Gifu Prefecture

説明

<p> コンテナ苗の培土に用いれられているココピートは海外産のため、より近隣で生産された培土の方が温暖化防止の点から望ましい。本研究では、県内で生産されたバーク堆肥と牛糞堆肥でヒノキ実生コンテナ苗を育苗し、化学的性質や成長特性を、ココピートと比較し、利用可能性を検討した。</p><p> ココピート、バーク堆肥、ココピートとバークの混合(ココバーク)、牛糞堆肥、ココピートと牛糞の混合の5試験区を作成した。pHとEC、1成長期後の苗高と地際直径を計測し、形状比を計算した。根の活着状態を4段階評価した。移動マイレージを、原材料の採集地から苗木の生産場所までの距離として算出した。</p><p> ココピートのpHは5.5、バークと牛糞は7.0程度の値を示した。ECは牛糞で高く、他の12~70倍の値を示した。ココピートの移動マイレージは、バークと牛糞の約65倍の値を示した。ココピートの苗高と地際直径は他試験区よりも有意に大きかったが、形状比はココピートとバーク、ココバークの3試験区の間では有意差がなかった。根の活着状態は、ココバークが最良だった。</p><p> 以上よりココバークはココピートよりも成長が劣るものの、根の活着が良いので代替培土として利用できる可能性がある。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390010997581335552
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_135
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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