森林由来の輸入バイオマスによるバイオマス発電の気候変動対策効果の検討

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タイトル別名
  • A Study on the Effectiveness of Biomass Power Using Imported Forest-derived Biomass for Climate Change Countermeasures

抄録

<p>森林由来、特に自然林を伐採した全木由来バイオマスによるバイオマス発電の気候変動対策効果は、廃棄物・副産物由来の木質バイオマスとは大きく異なる。従来、バイオマスはカーボンニュートラルとされてきたが、木材を燃焼させれば熱量あたりで石炭以上のCO2が排出される。IPCCガイドラインでも、森林伐採によるGHG排出は森林セクターで計上するため、二重計上を避けるためにエネルギーセクターでは計上ではなくメモとして記録することとしている。2050年カーボンゼロのためには、森林の炭素シンクを拡大していく必要があるが、副産物でない森林由来バイオマスの燃焼は、その目的に相反する可能性がある。主産物である森林由来バイオマスの場合、炭素蓄積が回復するかどうか不確定であり、FIT等の再生可能エネルギーの支援対象から一旦原則的に除外するのが適切ではないかと考えられる。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390010997581353600
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_26
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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