択伐後の伐根周囲に植栽したトドマツ大苗の生存と樹高成長

DOI
  • 尾張 敏章
    東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林北海道演習林
  • 松井 理生
    東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林北海道演習林
  • 鈴木 智之
    東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林北海道演習林
  • 延 栄一
    東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林北海道演習林
  • 木村 徳志
    東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林北海道演習林

書誌事項

タイトル別名
  • Survival and height growth of large <i>Abies sachalinensis</i> seedlings planted around cut stumps after selection harvest

抄録

<p>持続的な択伐施業では、伐採に伴って生じた林冠ギャップが下層から進界した更新木により修復されることを前提とする。更新木の継続的な新規加入が必要とされる一方、伐採後の天然更新が不良である林地も比較的多い。天然林施業における更新補助作業として、単木択伐後の伐根周囲に数本ずつ苗木を補植する試みは古くからあった。本研究では、伐根周囲植栽による更新補助作業の適用可能性を検証するため、東京大学北海道演習林の択伐天然林内に3つの調査区(面積4.0~4.9 ha)を設定した。2014~2015年にかけて、6~7年生トドマツポット大苗を伐根周囲に1伐根当たり4本、1調査区当たり180~204本植栽し、生存状況と樹高を追跡調査した。植栽後3年と7~8年の生存率は、それぞれ80~92%と49~71%であった。生存木の平均樹高は、植栽時に56~70 cmであったが、植栽後7~8年には101~132 cmとなり、調査区の平均ササ稈高(102~132 cm)と同程度の高さにまで到達した。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390010997581365760
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_349
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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