高知県土佐清水市辛川山国有林におけるコウヨウザンの萌芽更新

DOI
  • 磯田 圭哉
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター
  • 山口 秀太郎
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター関西育種場
  • 福山 友博
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター

書誌事項

タイトル別名
  • Coppice regeneration of <i>Cunninghamia lanceolata</i> in Karakawayama National Forest in Kochi prefecture

抄録

<p>高知県土佐清水市辛川山国有林にコウヨウザンの萌芽更新林がある。57年生次の1988年に皆伐後、伐根から発生した萌芽により更新した。四国森林管理局では、この萌芽更新林分の一部を再度伐採し、2度目の萌芽更新の試験を行っている。1度目の萌芽更新では多幹となった個体がほとんどで、直材を得る場合には単幹となる施業が必要と考えられたため、萌芽枝を間引きして整理する試験を実施した。今回、萌芽枝の整理本数と成長について得られた結果を報告する。</p><p>萌芽枝の整理は、伐採後15か月目となる2019年5月に実施した。この時点で、伐根(株)からは多くの萌芽枝が発生していた。1株あたり1本、4本、12本を残して整理した。処理株数はそれぞれ11,10,10株である。また、無処理の3株を対照とした。調査は整理から3成長期後の2021年11月に行った。いくつかの萌芽枝が強風により折損したため、1本仕立てでは整理前の状態(多くの萌芽枝が発生)に戻った株があった。いずれの株も新たな萌芽枝の発生も多く見られたが、整理時に残した萌芽枝は優勢であった。萌芽枝の長さは整理株よりも無処理株が最も長かった。萌芽枝整理のタイミングについて検討が必要と考えられる。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390010997589331072
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_343
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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