スギ精英樹の冬季における水分生理特性の幼老相関
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- 河合 慶恵
- 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター関西育種場
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- 岩泉 正和
- 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター九州育種場
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- 久保田 正裕
- 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター九州育種場
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- 大城 浩司
- 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター関西育種場
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- 林 勝洋
- 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター関西育種場
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- 三浦 真弘
- 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター関西育種場
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- 笹島 芳信
- 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター東北育種場
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- 上谷 浩一
- 愛媛大学農学部
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- 五十嵐 秀一
- 高知大学農林海洋科学部
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- 市栄 智明
- 高知大学自然科学系農学部門
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- 池田 武文
- 京都府立大学大学院生命環境科学研究科
書誌事項
- タイトル別名
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- Relationship between juvenile and mature clones in water relations parameters of “Sugi" plus trees in winter
説明
<p>【はじめに】発表者らはスギの生存に影響する冬季の乾燥耐性に着目し、スギ精英樹のさし木幼苗を用いた乾燥試験によって系統間変異を明らかにしてきた。(河合ら 2018)。もし冬季乾燥耐性に成長段階間の共通性(幼老相関)があれば、これを指標とした優良個体の早期選抜が可能となる。そこで冬季乾燥耐性における、幼苗と成木の異なる成育段階間の幼老相関の有無を検証した。【方法】上記幼苗の試験に用いたスギ系統と同一の遺伝子型を持つさし木苗13系統を植栽した壮齢試験林(兵庫県宍粟市、1973年植栽)において、2019年1月に各系統2から3個体より枝葉を採取した(計32個体)。これを用いてP-V曲線法に基づき水分生理特性パラメータを求めた。得られた壮齢段階のパラメータ値と幼苗段階の値との関連性の有無を検証した。【結果】冬季乾燥耐性のパラメータとなる膨圧消失時点の水ポテンシャルにおいて、乾燥条件下で育成した幼苗と成木間に有意な相関が認められ(r = 0.57, p < 0.05)、幼老相関の存在が示唆された。本大会ではさらに、同一系統が共通植栽されたもう一か所の壮齢試験林(愛媛県松山市、1974年植栽、2022年1月サンプル採取)より得た結果を加え発表する。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 393-, 2022-05-30
一般社団法人日本森林学会