下刈り時期の違いがスギ植栽木の初期成長および競合植生に与える影響

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タイトル別名
  • Effects of different weeding season on initial growth of planted Sugi trees and competing vegetation

抄録

<p>近年、再造林コストを削減するため下刈り回数の削減が検討され、植栽木の樹高および植栽木と競合植生の相対的な高さ関係(競合状態)を指標とした下刈り要否の判断基準が提示されつつある。一方で、再造林面積の増加に伴って下刈り面積も増加し、労働力の不足から下刈り時期が春先から晩秋までの間に拡大しつつある。本研究では、下刈り時期の違いがスギ植栽木および競合植生の成長に与える影響を明らかにするため、下刈り時期を変えた植栽試験を行った。試験地は、鹿児島県出水市の日本製紙社有林で、0.42haの区画を設定し、2019年4月にタノアカ、薩摩5号、佐伯6号のスギ苗を植栽した。植栽1年目の下刈りは省略し、2年目以降は処理区ごとに5月中旬(5月下刈り区)、7月中旬(7月下刈り区)および9月中旬(9月下刈り区)に下刈りを実施した。2生育期終了時点での下刈り時期の影響は、地際直径と樹冠直径に現れ、9月下刈り区が5月および7月下刈り区より小さかった。一方で、樹高は下刈り時期の違いによる成長差はなかった。本発表では、3生育期終了までの結果を加え、競合植生との競争関係を解析した上で下刈り時期の影響について考察する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390010997597180416
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_351
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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