北軽井沢の山荘文化とコミュニティ形成

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タイトル別名
  • A mountain cottage culture and the community building in Kitakaruizawa

抄録

<p> わが国の別荘開発は、明治中庸ごろ鵠沼海岸において伯爵・子爵などの富豪層を対象に大手投資家によって開発されたのが始まりである。その後、第二次世界大戦前までは、私鉄資本を中心として箱根・伊豆・軽井沢などに開発が進んだものの、おおよそ高所得層の需要に応じて開発というよりも戸建てという形で推移している。別荘開発ブームとして一転するのは高度経済成長期における観光開発ブームとのかかわりで急速に増加している。その後バブル経済期、そしてコロナ禍の別荘需給の増減を示しながら今日に至っており、空別荘や放置別荘あるいは放置区画など負の動産が増加している。</p><p> 別荘地における地元とのコミュニティ形成について北軽井沢の事例のもと、高度経済成長期における観光デベロッパによる開発段階(地元の山荘文化を求める)とバブル経済期の総資本による開発段階(リゾート文化を形成)、さらにコロナ禍における(新たな暮らし方を求める)段階では、異なっていることが明らかになった。</p><p> 本報告は、別荘地コミュニティと地元コミュニティとの関係を整理しコミュニティ形成のあり方について考察する。JSPS科研費基盤B (20H04442)の助成を受けた。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390010997597241216
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_90
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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