舌小帯切除術前後の同一期間にMFTを実施した兄弟の3例
書誌事項
- タイトル別名
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- Three Cases with Lingual Frenectomy in Brothers
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抄録
<p>舌小帯切除術前後の口腔筋機能療法(Oral Myofunctional Therapy,以下MFT)は,舌の機能改善および小帯切除後の瘢痕による後戻り防止には欠かせないものとなっている。今回,舌小帯付着異常を有する3兄弟【症例1:兄10歳11か月,症例2,3:双子の弟(A,B)8歳6か月】に対し,同時期に舌小帯切除術を実施し,術前ならびに術後に舌挙上訓練を中心としたMFTを行った。</p><p>術後MFTを行うことにより3例ともに舌の可動域,舌小帯伸展量は改善した。舌突出癖が顕著であった症例2と症例3は,術後のMFT終了時には嚥下時,発音時の舌突出癖の減少が認められた。症例1は舌の随意運動障害が軽度で舌小帯切除術を回避できる可能性があったが,術前のMFTで舌小帯付着位置の舌運動を制御する能力が改善しなかったため,舌小帯切除術を行い,術後のMFTによって舌背全体の挙上力と運動能力を獲得した。</p><p>本来,個々の性格や舌小帯の形態・舌運動や筋力に合わせてMFTの項目を設定し,個別に指導を行うことが望ましいが,今回は同様の指導内容により3名の訓練を同時期に行うことで,来院回数・指導時間の短縮化と訓練内容の単純化および,保護者の負担軽減を図ることができた。さらに,兄弟3名が同じ内容の訓練に取り組むことでモチベーションの維持が可能となった。</p>
収録刊行物
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- 小児歯科学雑誌
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小児歯科学雑誌 59 (2), 95-103, 2021-06-25
一般財団法人 日本小児歯科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390011086206950912
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- ISSN
- 21865078
- 05831199
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可