理科教育における自由研究の再考 : 川崎市における取り組みを例とした科学コンテストとしての今日的な意義と役割

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タイトル別名
  • A Reconsideration of the Student Research Program in Science Education : Its Meaning and Role in Kawasaki City Lower Secondary School Science Contests
  • リカ キョウイク ニ オケル ジユウ ケンキュウ ノ サイコウ カワサキシ ニ オケル トリクミ オ レイ ト シタ カガク コンテスト ト シテノ コンニチテキナ イギ ト ヤクワリ

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抄録

<p>理科の自由研究は,学校の理科学習の一端として,戦後わが国の学校教育に広く浸透し,理科教育の振興に大きな貢献をしてきた,自由研究は,単に夏休みの課題としてではなく,理科作品展というかたちで市町村や県の審査を経て,科学コンテストへとつながっているものも多く,平成18年現在で13の全国規模のコンテストが存在する,最近では高校生が海外において英語で成果を発表する機会もあり,理科という教科としてだけではなく,幅広い観点で人間形成の面からも期待されている。川崎市ではこの自由研究が盛んで,平成8~17年までの10年間で,県に出展された579作品の分野別内訳は,物理 ,化学,生物,地学がそれぞれ204,119,205,51点で,53作品が日本学生科学賞の全国審査に出展された。またテーマとして.生物,物埋分野の出品が多くみられたが,ここ十数年は,環境やエネルギーに関するテーマの増加傾向が認められた。本研究では,こうした川崎市における取り組みを例にまじえながら,自由研究の背景位置づけ.学習方法などを含め,最近の自由研究の動向について考察を行った。また,通常の授業や選択理科,また総合的な学習の時間を有効に活用し,科学コンテストを自由研究の延長として利用する学習モデルを提案した。</p>

収録刊行物

  • 理科教育学研究

    理科教育学研究 48 (1), 1-11, 2007-07-31

    一般社団法人 日本理科教育学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (50)*注記

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