高校生の仮説設定能力に関わる要因の構造 : 生物I選択者における質問紙調査の分析から

書誌事項

タイトル別名
  • The Structure of Factors Related to the Hypothesis Setting Ability of Upper Secondary School Students in Japan : Analysis of the Results of a Questionnaire Survey of Students Who Chose Biology I
  • 高校生の仮説設定能力に関わる要因の構造--生物1選択者における質問紙調査の分析から
  • コウコウセイ ノ カセツ セッテイ ノウリョク ニ カカワル ヨウイン ノ コウゾウ セイブツ 1 センタクシャ ニ オケル シツモンシ チョウサ ノ ブンセキ カラ

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抄録

<p>生徒自らが, 目的意識を高め,見通しを持って観察・実験を行うためには科学的探究の出発点である仮説設定の段階が重要である。しかし,これまで,仮説設定に関する具体的な指導法はほとんど開発されてこなかった。筆者らは,仮説設定能力育成に関する指導法を開発するにあたり,その能力に影響を及ほす要因の構造を明らかにしておくことが重要であると考えた。そこで,「自然の事物・現象の中から,生徒が見出した疑問に関わる2つの変数を抽出する能力」に着目し,独立変数の意識化とそれに関わると思われる「(生徒と)生き物との関わり」,「第三者の関わり」,「(生き物に対する)興味・関心」,「本への親しみ」の4 つの要因との因果関係を統計的に検討した。その結果,生徒が生き物と関わる体験は,第三者の関わり,生き物に対する興味・関心,本への親しみがあってはじめて独立変数の意識化に生かされてくるものであり,生物分野における科学的探究の入り口である仮説設定のための基盤となっていることが明らかとなった。</p>

収録刊行物

  • 理科教育学研究

    理科教育学研究 48 (2), 63-70, 2007-11-30

    一般社団法人 日本理科教育学会

被引用文献 (8)*注記

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参考文献 (11)*注記

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