戦後初期の明石附小プランにおける理科的な内容に関する研究 : 明石附小プラン(1948-1949)の実践にかかわる資料調査を通して

書誌事項

タイトル別名
  • Research on the Akashi Plan for Science Education in the Early Postwar Years : Analysis of Materials Related to the Use of the Akashi Plan (1948-1949)
  • センゴ ショキ ノ アカシ フショウ プラン ニ オケル リカテキナ ナイヨウ ニ カンスル ケンキュウ アカシ フショウ プラン 1948 1949 ノ ジッセン ニ カカワル シリョウ チョウサ オ トオシテ

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抄録

<p>本研究の目的は,戦後初期に見られる明石附小プラン(1948-1949) において実践上の理科的な内容の扱いを明らかにすることである。明石附小プランは,戦後初期の兵庫師範学校女子部附属小学校によって自主編成されたコア・カリキュラムであり,中心学習と基礎学習によって構成されている。溝邊・稲垣(2005) の研究では,計画レベルで「中心学習にも,基礎学習にも理科的な内容が扱われ,かつ関連していた」ことを明らかにした。それに対して,本研究では,当時の実践を示す指導案,百周年記念誌の分析および当時の児童や教師を対象とした調査を行い,実践レベルにおいて理科的な内容がどのように扱われていたかを明らかにした。結果は以下の通りである。1. 中心学習に理科的な内容が位置付けられていた。2. 基礎学習にも理科的な内容が位置付けられ, 4タイプの基礎学習のうち,中心学習と密接に関連した2タイプの基礎学習が確認された。また中心学習との関連が薄い基礎学習の理科的な内容も設定されていた可能性があった。以上のことから,溝邊・稲垣(2005) の研究で得た結論を支持する結果となった。</p>

収録刊行物

  • 理科教育学研究

    理科教育学研究 48 (1), 103-116, 2007-07-31

    一般社団法人 日本理科教育学会

参考文献 (23)*注記

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