多肢選択式の漢字読みテストにおける四種選択と二種選択の影響

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タイトル別名
  • The effect of differences between 4 readings and 2 readings on Kanji multiple-choice test
  • タシセンタクシキ ノ カンジ ヨミ テスト ニ オケル ヨンシュ センタク ト ニシュ センタク ノ エイキョウ

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説明

多肢選択式の漢字読みテストを作成する際に、設問が「筆頭」「頭痛」「頭金」「音頭」で「とう」「ず」「あたま」「ど」のように四種類に分散している設問と、「合格」「合計」「合同」「合図」で「ごう」「あい」のように二種類に分散している設問では、どちらが難易度が高いのであろうか。日本語学習者80名を対象に、筆記形式の漢字テストと四肢選択式のペーパーテストを与え、被験者のレベルを下位群、中位群、上位群の3群に分け、漢字圏と非漢字圏の2群に分けて、得点の分析を行った。その結果、漢字筆記テストでは漢字圏が一貫して非漢字圏より得点が高かったが、読みテストと語彙力テストでは、下位群では漢字圏が高い得点を得ていたが、中位群と上位群では漢字圏も非漢字圏も差が見られなかった。四種選択と二種選択の形式を比較してみると、漢字圏と非漢字圏の間に明確な差が見られず、設問形式は得点に影響しなかった。

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