治療中に骨転移巣のフレア現象を認めた腎明細胞肉腫の一例
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- 浮田 明見
- 独立行政法人国立病院機構岡山医療センター小児外科 NPO法人中国四国小児外科医療支援機構
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- 中原 康雄
- 独立行政法人国立病院機構岡山医療センター小児外科 NPO法人中国四国小児外科医療支援機構
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- 大倉 隆宏
- 独立行政法人国立病院機構岡山医療センター小児外科 NPO法人中国四国小児外科医療支援機構
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- 石橋 脩一
- 独立行政法人国立病院機構岡山医療センター小児外科 NPO法人中国四国小児外科医療支援機構
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- 橋本 晋太朗
- 独立行政法人国立病院機構岡山医療センター小児外科 NPO法人中国四国小児外科医療支援機構
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- 高橋 雄介
- 独立行政法人国立病院機構岡山医療センター小児外科 NPO法人中国四国小児外科医療支援機構
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- 丸中 三菜子
- 独立行政法人国立病院機構岡山医療センター放射線科
書誌事項
- タイトル別名
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- A case of clear cell sarcoma of the kidney with flare phenomenon of bone metastases
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説明
<p>3歳男児,腹痛で受診し,左腎腫瘍を指摘された.CTで左腎由来の16㎝大の腫瘤性病変と両側肺転移を認め,生検で腎明細胞肉腫Stage4と診断した.初診時に骨シンチグラフィで異常集積はなかった.JWiTSプロトコールRegimenⅠに準拠し術前化学療法を施行し,原発巣と肺転移巣の縮小を確認し,開腹腫瘍摘出術を施行した.術後放射線療法とRegimen Iを継続し,肺転移巣の縮小を認めたが,CTで新たに椎体・腸骨・大腿骨に骨硬化像を認めた.骨シンチグラフィでも椎体に異常集積を認めた.新規骨転移の出現が疑われたが,肺転移巣は縮小しており,フレア現象と考え化学療法を継続した.7週間後,骨シンチグラフィの椎体への異常集積は改善し,フレア現象であったと判断した.骨転移を伴う癌の治療中に治療が奏功すると,骨シンチグラフィで一過性に集積亢進を示すことがありフレア現象と呼ぶ.新規骨病変を認めた際には,他部位の治療反応性,経過と合わせて判断することが肝要である.</p>
収録刊行物
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- 日本小児血液・がん学会雑誌
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日本小児血液・がん学会雑誌 59 (2), 192-196, 2022
日本小児血液・がん学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390011231115352064
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- ISSN
- 21895384
- 2187011X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可