パーソナルデータに関する消費者の信頼と価値
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- 多根 悦子
- 東京大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Consumer trust and value in personal data
抄録
<p>デジタル技術の発展に伴い、大量・多種のデータ(ビッグデータ)を取得・保存できるようになり、インターネット上での個人行動(ログ)や位置情報などのパーソナルデータは、個人に最適化された広告やリコメンド情報などに利用され、人々に利便性をもたらし、サービスプロバイダーの収益化を加速させている。一方で、データの分析によって個人を特定するプライバシー侵害や、情報操作による行動コントロール、さらには人権までもが侵害されるリスクをユーザーが十分に認識しないまま、技術が急速に発展・普及してきている。本研究では、まずデータ分析技術の発展および国内外の法・規制の整備など、パーソナルデータを取り巻く環境がどのように社会に影響を与えてきたのかを概観する。続いて、サービスプロバイダーとユーザーの間の意識のギャップからそれぞれの価値観と、パーソナルデータの活用をユーザーが受容するための意思決定のプロセスを探究する。</p>
収録刊行物
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- 人工知能学会全国大会論文集
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人工知能学会全国大会論文集 JSAI2022 (0), 4G3OS4b03-4G3OS4b03, 2022
一般社団法人 人工知能学会